Casa Amatller アマトリェール邸 モデルニスモ建築探訪

バトリョ邸の隣に建つモデルニスモ建築 アマトリェール邸

バルセロナを散策する楽しみと言えば、美しいモデルニスモ建築を堪能できることですね。世界遺産として誰もが知るガウディの作品群、カサ・ミラやカサ・バトリョが並ぶグラシア通り Passeig de Gràciaは、バルセロナの目抜き通りとなっています。

そんなグラシア通り、バトリョ邸の左隣にある建物が カサ・アマトリェール Casa Amatller です。カクカク山型の切妻屋根やモチーフで覆われた外壁、華美な彫刻群…ファサードの可愛らしいデザインについつい目がいってしまう!グラシア通りに並ぶ建物の中でも印象的な建築の1つです。

カサアマトリェール 内部

チョコレート王と建築家プッチ・イ・カダファルク

アマトリェール家の主人、アントニ・アマトリェールは、1797年創業の老舗チョコレート工房の3代目で、ショコラティエだったお祖父さんの代から続くビジネスに、最新技術を取り入れ、近代的な工場へ革新した実業家でした。

チョコレート王と呼ばれた彼は、1898年、この地に不動産を購入。当時あった建造物は、庭付きの4階建で、外観もシンメトリーなクラシックな建物だったそう。19世紀終わりのバルセロナはまさに、カタルーニャで花開いた芸術様式「モデルニスモ」のブーム真っ只中。購入した建物を自身の邸宅にすべく、白羽の矢を立てたのが、建築家ジュセップ・プッチ・イ・カダファルク(ガウディと時を同じく活躍した巨匠の一人)でした。プッチ・イ・カダファルクは1898年から2年をかけて大々的に改装、こうしてアマトリェール邸が完成したのです。

アマトリェール邸 サンジョルディの彫刻

 

 

カタルーニャの守護聖人サン・ジョルディの彫刻

正面には二つのエントランスがあって、その間の柱にはドラゴンと戦う騎士サン・ジョルディの彫刻があります。

日本でも4月23日は「本の日」としてイベントがよく行われていますよね。その「サン・ジョルディの日」は、ここカタルーニャに伝わるサン・ジョルディ伝説が由来しています。

生贄にされた王女をドラゴンから救った伝説の騎士サン・ジョルディを愛の守護聖人として讃え、いつしかこの日にで、本とバラを贈り合って、愛する気持ちを伝えるようになりました。また4月23日は、ドン・キホーテの作者セルバンテスの命日でもあり、スペインでは文学との結びつきが強い1日にあたります。

 

アマトリェール邸の見学

邸宅として使用されていた2階は一般公開されていますが、所要時間1時間ほどのガイド付きツアーで、11時が英語、12時がカタルーニャ語、17時がスペイン語、と時間が限定されています。またタブレット貸出(英語・スペイン語・カタルーニャ語・フランス語)もやはりガイドが付いて約40分のツアーです。駆け足で散策される方は、カサ・アマトリェールのウェブサイトから事前にチケット予約する方が無難かもしれませんね。

見学はまぁ見送ろうかな?!という方、1階には奥にカフェとアマトリェールチョコレートを購入できるショップがあり、そちらへは自由に行くこともできます。カフェの入り口には、丸いガラスが散りばめられたカラフルなステンドグラスの大扉も。またカフェ手前には、ため息が出るほど美しい!ステンドグラス天窓がある吹き抜けのホール、彫刻が施された階段、漆喰を書き落として装飾した壁面…などなど、そこから眺めるだけでもアマトリェール邸の贅を尽くした装飾の数々が満喫できます。そちらだけでも十分にモデルニスモを体感できますよ。

カフェではホットチョコレートをぜひ!お土産にもぴったりなチョコレートのパッケージは、アールヌーボーを代表するチェコの画家ミュシャのもの。なんでミュシャ?と思ったのですが、主人アントニは芸術にも造形が深く、数々の芸術家を支援し、彼らの作品を自社広告に起用していたんだそう。パケ買い間違いなし!のとても素敵なデザインです。

Casa Amatller

Passeig de Gràcia 41, 08007 Barcelona
amatller.org

 

 


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